門真市議会議員 福田英彦ブログ

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第57回大阪府市議会議員研修会

午後は、第57回大阪府市議会議員研修会に参加しました。
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講師は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏で、テーマは「日本経済の展望~地方活性への鍵~」でした。

日本経済が今後どう推移するのかについて、潜在成長率が1%とバブル後の20年の状況に近いことから、今の景気は長続きせず、政府の7兆円の財政出動の効果は1年半で、2019年10月の消費税増税、2020年のオリンピック後は過去の開催国同様に景気が悪化するとしました。

そして政府がやるべき経済政策は潜在成長率を上げるげることで、経済の生産性を高めることが重要だとして安倍政権で進んでいない改革である農業改革(農業の規制緩和)と働き改革(解雇規制の緩和)を挙げました。

また、2025年問題では社会保障制度の抜本改革が必要だとして、「10年で元が取れるしくみ」の年金給付の2割削減と支給開始年齢を70歳に、医療・介護の負担負担増など、「社会保障の水準は下がらざるを得ない」と述べました。

しかし、日本経済の将来は暗くないと挙げたのは、潜在成長率を上げている企業・自治体があると「イノベーション」をキーワードとして挙げました。
イノベーションとは「技術革新」と訳されているが、「新しい組み合わせをつくること」だとして、音楽業界や地方都市などの例を紹介しましたが、「日本経済の将来は暗くない」こととどうつながるのか全く分かりませんでした。

「大阪は民間の力が強くポテンシャルがある」、「万博やIRも大事だが地元で企業などのイノベーション」「大企業ではイノベーションは無理」と言いながら、「日本は非効率な中小企業が多いから潰した方がいい」、「悪平等は止める」と述べました。

国の借金が1000兆円を超えていることに関してはギリシャ問題を挙げましたが禿鷹ファンドへの批判は全く無し、大企業が400兆円もの内部留保を溜め込んでいることについても全く言及しませんでした。

そして、地方議会が求められていることについても具体的な提案などはありませんでした。

これまでは意見や立場の違いはあっても、何か得るものがあった研修会でしたが、今回は予想はされたものの残念ながら全くありませんでした。

気を取り直し、明日から頑張ります!

by kadomasigi99 | 2017-11-20 18:14 | 研修・視察 | Comments(0)

by kadomasigi99