門真市議会議員 福田英彦ブログ

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性急に進めるのは問題、大阪広域水道企業団の設立と「府域一水道」

現在、大阪府で実施している水道用水供給(市町村に水を供給)事業を府下の市町村(大阪市を除く)で構成する「大阪広域水道企業団」(以下「企業団」)が譲り受け、来年4月からの事業開始をめざし、企業団を11月に設立することで42市町村が合意したことに伴い、門真市において9月議会に企業団の規約が提案されようとしています。

7月16日に開かれた42市町村長の首長会議では、企業団議会の定数や市町村議会へ提案するスケジュールなどで意見が対立し、結論が持ち越されていましたが、7月29日に開かれた首長会議で11月設立で合意したものです。

しかし、提案されようとしている企業団の規約の内容には、構成市町村名が含まれ、9月議会で提案予定の議会で一議会でも否決されれば、他の議会での議決が無効となり、企業団が設立できないこととなります。

このことから、提案されれば、否決しにくい状況となり、結論ありきで「議会軽視」ではないかとの声も上がっています。 少なくとも9月議会での提案ではなく、企業団の全容が明らかとなる中での提案が求められます。

また、設立されようとしている企業団の「設立趣意」には、「最終的には、料金や施設水準の格差などの課題を解消しつつ、府域一水道の実現を目標とする」としています。

門真市は、これまで性急な府域一水道には異議を唱えてきましたが、設立趣意に盛り込まれることで、加速されることが危惧されます。 安全・安心を重点に、水道管等の耐震化や鉛管の解消を進めてきた門真市にとって、府域一水道が安全・安心な水の供給を保証するものなのか、慎重な議論が必要であり、今回の企業団設立に当たっての設立趣意に「府域一水道」を盛り込むことは問題です。

今後問題点について議会で質していくことになりますが、慎重な議論が必要です。
by kadomasigi99 | 2010-08-17 20:20 | 議会 | Comments(0)

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